菊池　６枠入りなるか　渡辺監督「今までない球　ものになれば変わる」

紅白戦２回無死、中村を投ゴロに打ち取った菊池

紅白戦 紅組１－１白組

（2月12日 南郷）
　右打者に苦労する昨年までの姿はなかった。西武・菊池が今キャンプ初の紅白戦に登板。２回を無安打無失点に抑えた。

　先発ローテーション定着に向け、今季の課題は明確だ。

　「右打者の被打率を改善させないといけない」。プロ初勝利を含む４勝を挙げた昨季は、左打者に被打率・２０８と好投しながら、右打者には同・３２９。許した６本塁打も全て右打者だった。

　菊池が出した答えは、緩急と内外角を広く使った投球。主軸２人に対して実践し、渡辺監督も「カーブは打者の目線を上げる。今までの（菊池）雄星にない球だから、ものになれば変わってくる」と目を細めた。

　６枠の先発ローテーションを手にするのは簡単ではない。エース涌井に、岸、牧田。西口、石井の両ベテランもいる。それでも、菊池が見せた２球はその座にふさわしいものだった。