雄星“成長の２球”で中島＆おかわり斬った！

紅白戦２回無死、中村を投ゴロに打ち取った菊池

紅白戦 紅組１－１白組

（2月12日 南郷）
　右打者に苦労する昨年までの姿はなかった。西武・菊池が今キャンプ初の紅白戦に登板。２回を無安打無失点に抑えた。

　リーグを代表する２人の右打者に投じた２球が成長の証だった。まずは初回２死から中島への１球。カウント１ボール２ストライクから、１３５キロの内角直球で見逃し三振を奪った。「３、４番に力を試そうと思った。いい感じで低めを攻めて、最後は内角にいい球を投げることができた」。昨季より左肘を高く上げたことで直球に角度がつき、右打者の内角を突く「クロスファイア」の威力が増した。直球の最速は１４１キロだった。

　そして２回に先頭の中村へ投じた１球。カウント１ボール２ストライクから、外角のカーブで投ゴロに仕留めた。昨年末から参加していたオーストラリアのウインターリーグで磨きをかけた新球。狙い通りにタイミングを外し「カーブで打ち取れたことが一番の収穫。ストライクゾーンに投げることができたし、これから大事になる球種。投球の軸になれば」と手応えを口にした。