涌井 3年ぶり沢村賞狙う「マサオと争って奪い返す」

[ 2012年2月10日 06:00 ]

渡辺監督(右)が見つめる中、ブルペンで投球練習する西武・涌井

 多くを語らなくとも、今季の目標は明確だった。投手にとって最高の栄誉を取り返す。西武・涌井が3年ぶりの沢村賞獲得を高らかに宣言した。

 「去年は全ての成績で自己ワーストだった。投球回200イニングと10完投が目安ですけど、一番欲しいのは沢村賞です。マサオ(楽天・田中)と争って奪い返したい」。今季に懸ける熱い思い。それは同時に、昨季、沢村賞をはじめとする投手タイトルを総なめにした2歳年下の右腕への堂々の宣戦布告だ。渡辺監督の期待も大きい。「マー君も凄いけど、ワクも球界を代表する投手」。さらなる飛躍へフォークの習得を勧めた。スライダー、シュートと横の揺さぶりに加え「ウイニングショットが欲しいね」と落ちる球の必要性を説いた。

 涌井はこの日、今キャンプ初めて捕手を座らせてブルペン投球を行った。「腕を強く振ることを心がけた」という42球。ダルビッシュがメジャー移籍し、今季は球界を背負う活躍が期待される。「1年だけ結果を残してもダルは超えられない」。ダルビッシュのような絶対的な存在になるために。まずは今季、田中から栄冠を奪い返す。

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2012年2月10日のニュース