基本は4番・阿部、5番・村田 左右大砲セット起用へ

[ 2012年2月9日 06:00 ]

左右の大砲そろい踏み!!居残り特打を行う巨人の村田(左)と阿部

 2人で通算519本塁打を誇るAM砲が初競演だ。巨人の阿部と村田がそろって、1時間以上に及ぶ居残り特打を敢行。打撃ケージ裏で見守った原監督は何度もうなずき、こう言った。

 「2人が組むのは間違いないですから。どちらかがダメなら、どちらかがカバーする。2人が離れて、というのはない」

 指揮官の構想では4番・阿部、5番・村田が基本線。ただし、阿部の調子が悪ければ、村田に4番を任せるというわけだ。そして2人を切り離さず、必ず中軸に据える。左と右の大砲が常に並べば、1点を争う終盤に相手チームは小刻みな継投を余儀なくされる。この重量級コンビが3年ぶりV奪回への核となる。

 この日の4番対決は左打者不利の北西8メートルの強風が壁となり、阿部は260スイングで柵越えはなし。286スイングで7本柵越えの村田に軍配が上がった。気温6度と冷え込み、ともに柵越えは狙わずフォーム固めに終始。「入らないから諦めた。(統一球対策は)とにかく大きいのを狙わないこと」と阿部が話せば、村田も「確率良く芯に当たれば飛距離も出る。そこを重要視してやりたい」と話した。そして2人が並ぶ相乗効果にも「投手を2枚使わせることができる」と意見は合致していた。

 4番へのこだわりは語らなかった2人だが、12、14日の紅白戦では両雄が敵に分かれるため、4番対決が実現する可能性もある。そして16日の紅白戦最終戦では同じチームで戦い、どちらかが4番を打つ。「2人の1、2番はないと思うので。(打順が)下がらぬよう頑張ります」と村田。AM砲か、MA砲か。これから4番争いが始まる。

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2012年2月9日のニュース