ロッテ 中後 大乱調 打者より防護ネットに苦戦

[ 2012年2月7日 06:00 ]

リリースポイントが低いロッテ・中後は投球が防護ネットを直撃するハプニングも

 ロッテのドラフト2位左腕・中後(なかうしろ=近大)が初めてフリー打撃に登板したが、大荒れの内容となった。

 清田、伊志嶺に直球のみ計68球投じたが、うち24球がボール。清田には初球から8球連続ボール、伊志嶺に対しては打球を避ける防護ネットに当ててしまう「消える魔球」など、制球に苦しんだ。

 腕の振りがいつもよりぎごちなかった。スリークオーターとサイドで投げ分ける変則左腕は「清田さんには全然入らなかった。打撃投手ならストライクを入れなければいけないですよね…」と恐縮しきりだった。

 リリースポイントが低い中後は、目の前にL字形の防護ネットを置いてのフリー打撃は大学時代もほとんど敬遠してきたという。この日は本来より高い位置で投じたため微妙な感覚が狂ってしまった。

 それでも、最速151キロ左腕の片りんは見せた。鋭くえぐる内角球にのけぞった清田は「外角に抜けた後、内角を突いてくる球は本当にエグかった」と表現。西村監督も「差し込む球もあった。オープン戦では相手に恐怖感を与えると思う」と荒れ球も有効との見方を示した。本領発揮は防護ネットのない実戦となりそうだ。

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2012年2月7日のニュース