森繁和氏が愛弟子・渡辺監督直撃!奪冠のカギは投手の使いこなし方

[ 2012年2月5日 10:25 ]

チームスローガンのポスターを背に、激励のメッセージを手にする森氏(左)と、「出しきる!」と宣言をする渡辺監督

 注目の野球人の本音に迫る「球春ザ・インタビュー」。第1回は今年からスポニチ評論家を務める森繁和氏(57)が、初仕事として西武・渡辺久信監督(46)を直撃した。1984~88年に西武で一緒にプレーし、森氏の引退後はコーチと選手の関係で黄金期を築いた2人。ともにドラフト1位で西武に入団し、自宅も近所と気心の知れた「元エース対談」で渡辺監督は4年ぶりのV奪回へ懸ける熱い思いを語った。

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 森 ナベとは選手同士、コーチと選手としても西武で一緒だった。家も近かったから、グラウンド外でも一緒にいることが多かったな。

 渡辺 よくご飯に連れて行ってもらいました。近所ということもあって、ゴルフや釣りにも誘ってもらって。本当にお世話になりました。

 森 相模湾や千葉へ船釣りに行ったな。俺にとってナベは年の離れた弟みたいな存在。選手として先発も抑えも経験して、指導者としてコーチや2軍監督も務めている。いい監督だと思うから、何とか優勝してほしい。

 渡辺 去年は悔しい思いをしたので、今年の選手は目の色を変えてやってくれると思います。

 森 去年の成績を見ると、計算していた投手に勝ちがつかなかった感じ。今年はそんなことはないだろう。

 渡辺 去年は予想外に先発陣が崩れてしまいました。シーズン序盤はそれなりに良かったけど、守護神のシコースキーが抜けてしまった。いろんな投手を抑えに起用したけど、安定性を欠いてしまいました。交流戦で中日に5点差をひっくり返されましたしね。そこで牧田を抑えにしたんですけど、その途端に先発陣が調子を落として最下位に転落してしまいました。

 森 それでも、終盤は打線の力もあって3位まで巻き返した。

 渡辺 打線の軸となる選手はいるので、カバーする選手がどれだけチャンスメークできるかですよね。

 森 (中日のコーチとして)交流戦でも感じたけど、打線は足も使えるし整っている。今季、優勝するためにはリードしている試合を確実にものにすること。7、8、9回の投手がしっかりするかどうかだな。

 渡辺 新人、外国人を含めて駒は豊富だと思います。どうやって使いこなすかですよね。6人の先発が整えば一番いいですけど、なかなか難しい。5、6番手の投手やローテの谷間の投手も大事ですよね。中日は谷間に出てくる投手が勝つんです。不思議でしたよ。

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