川上にタイトル奪取令 杉下氏「カムバック賞もあるし」

[ 2012年2月5日 06:00 ]

杉下臨時コーチ(後方)が見守る前で、100球近く投げ込んだ川上

 古巣に復帰した元エースに“神様”からタイトル奪取指令が下された。ゲストとして中日の北谷球場に招かれたOBの杉下茂氏(86=野球解説者)が4日、ブルペンで93球を投げ込んだ川上憲伸投手(36=ブレーブス)に熱視線。渡米前にはMVP、沢村賞をはじめ、数々のタイトルを手にした右腕の復活に太鼓判を押した。

 「これだけ放れれば、ケガしていた感じはしない。タイトル?十分あるでしょう。カムバック賞というのもあるからね」

 現役時代は「フォークの神様」と呼ばれた伝説的エース。70歳の高木監督、73歳の権藤投手コーチですら頭が上がらない重鎮中の重鎮がうれしそうに目を細めた。川上は明大の50歳年下の後輩でもあり「懐かしいね」と復帰を喜んだ。

 2度目のブルペン入りとなった右腕は、前回の50球の倍近くを投げ込み「多めに投げました。いい感じ」と納得の表情。ただ、杉下氏のカムバック賞発言には「ありがたいけど、僕はアメリカに行っていただけだし、もし選ばれても辞退しますよ」と苦笑いだった。狙うは3度目の最多勝か、2度目の沢村賞か。半世紀も上の大先輩の期待に応えるべく、背番号11が調整に励む。

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2012年2月5日のニュース