村田がG伝統の儀式を歓迎 ノック予告に「いい機会」

[ 2012年2月1日 06:00 ]

宮崎神宮をあとにする巨人・村田

 巨人・原監督が宮崎キャンプで、横浜からFA移籍した村田に愛のノックを浴びせる。宮崎空港で約800人のファンに迎えられた指揮官は宮崎神宮への必勝祈願を終えると、笑みをたたえて言った。

 「村田にノック?守備コーチの仕事を奪うわけにはいかないけど、それもやってみましょうか」。前向きな発言は、村田への期待の表れ。言葉だけでなく、ノックを通じて巨人魂を注入する。

 春季キャンプで監督が新加入した大物選手の特守でノックを行うのは、巨人では伝統の儀式だ。97年2月17日には西武から移籍した清原(現野球評論家)が、00年2月12日には広島から加入した江藤(現1軍打撃コーチ)が当時の長嶋監督(現終身名誉監督)からノックを受けた。原監督も07年2月6日に、FA移籍1年目の小笠原に「ヘイ、ガッツ!」と声を張り上げながら、76球のノックを浴びせた。

 長嶋終身名誉監督、そして原監督も現役時代に守った三塁は、いわば巨人の「聖域」。そのポジションを任される村田も「特守は得意じゃないけど、機会があれば受けてみたい。ファンの方も多いと思うので名前と顔を覚えてもらうにはいい機会」と心待ちにした。

 村田、杉内、ホールトンら大型補強に成功して臨む今季。3年ぶりのV奪回には一体感は欠かせない。原監督は「とにかくチームが1番。もう、チーム、チーム、チームというところ」と、「チーム」という言葉を連呼。1、2軍の全体ミーティングでも「一丸となって戦うということをもう一度、頭の中に入れてほしい。このメンバーでさん然と輝く歴史を作りましょう」と訓示した。

 チームスローガンを「躍動」としたキャンプがいよいよ始まる。「幸い、体もまだまだ若いですから、いろいろ使い分けていきたい」。原監督が南国宮崎で激しく動く。

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2012年2月1日のニュース