早大が高田高で野球教室 2年生部員と甲子園談義に花

[ 2012年1月30日 06:00 ]

津波で全壊した高田高校の前で高田・伊藤コーチ(右から3人目)から震災当日の状況説明を受ける岡村監督(右)ら早大ナイン

 東京六大学リーグの早大は29日、本紙「復興へのプレーボール」で連載中の高田高校を訪れ、計7校105人の高校球児に野球教室を行った。

 津波で全壊した高田の校舎内部や壊滅的な被害を受けた陸前高田市内の現状を目の当たりにした佐々木孝樹主将(3年)は「考えられないような光景だった」と絶句。それでも笑顔で球児と交流し「うまくなりたいと思って、みんな意欲的だった。教えていて楽しかったです」と有意義な時間を過ごした。

 28日夜には高田の施設で、同校の2年生部員30人とともに宿泊。佐々木は自身が早実時代の1年夏に斎藤(日本ハム)とともに甲子園で優勝した話を高田の佐藤央祐(ようすけ)主将らに話した。佐藤は「今まで甲子園は想像しづらかったけど、目標がより具体的に見えてきた」と感激。早大OBの佐々木明志(あきし)監督も「この時期は例年、選手のモチベーションが下がる時期。凄く刺激を受けたと思うし、本当に実現してくれて良かった」と感謝していた。

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