年収0円から再出発…土肥、メジャーで「1球でも」

[ 2012年1月29日 06:00 ]

オリオールズのマイナーキャンプ参加へ向けキャッチボールにも熱のこもる土肥

 オリオールズとマイナー契約を結んだ元西武の土肥義弘投手(35)が27日(日本時間28日)、昨季年収0円からの再出発を誓った。フロリダ州ウェストンで自主トレ中の土肥は「体の状態はいい。万全の状態で勝負できる」と語った。

 西武からFAとなった昨季は大リーグ球団と契約できず、さらに独立リーグのランカスターと契約も就労ビザがおりず、登板はなかった。代理人がビザ申請すらしていなかったことが後に発覚したそうで「チームが遠征の間は1人で壁当てをしていた」と振り返る。

 現在は月600ドル(約4万6200円)を払い、3食+宿泊付きの野球アカデミーに参加し、自主トレを行う。時には夕食代10ドル(約770円)を渡され、食事にでかける。低周波治療器などを自費で購入し、体のケアも全て自分で行う。日本で通算31勝を挙げた左腕は「中南米の選手は10ドルでも、食費を抑えて母国に送金する選手がいる。ハングリーさの点で僕はまだまだ」と笑う。

 3月上旬にオ軍のマイナーキャンプが始まる。「昨年とは野球ができる点で雲泥の差。1球でもいいから、メジャーで投げたい」。家族と離れ単身での挑戦が始まる。

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2012年1月29日のニュース