憲伸4年ぶり中日復帰!右肩痛のケア不安なしで決断

[ 2012年1月28日 06:00 ]

 ブレーブスからFAとなった川上憲伸投手(36)が、4年ぶりに古巣・中日に復帰することが27日、分かった。28日に正式発表される。中日・井手峻編成担当は「こちらとしては1日でも早くキャンプに来てもらいたい」とした。

 川上は08年オフに中日からブレーブスにFA移籍。しかし、昨季は相次ぐ右肩痛などでメジャー登板の機会はなく、傘下2Aのミシシッピで16試合に投げ2勝4敗、防御率8・41に終わった。昨季限りで3年契約が終了。川上はメジャー残留も含めて新たな所属先を探していた。

 懸念される右肩の状態については、鳥取県内での山本昌との合同自主トレで8割程度の力で投げられるまでに回復。その山本昌の推薦もあり、代理人を通じて交渉を重ねてきた。移籍先を中日に求めた背景には右肩のケアが十分にできる環境もあるとし、井手編成担当は「中日のトレーナーは素晴らしいから、そこでやりたいと話していた」と明かした。

 高木新監督は就任した昨年9月、「イチローや福留、川上にも来てほしい」とラブコールを送っていた。自らの言葉が現実となり、この日キャンプ地の沖縄入りした際には「状態は分からんけど、やりたいというからにはやれるんでしょう。ネームバリューがある選手だし、是非、ウチに来て頑張ってほしい」と復帰を歓迎した。

 ◆川上 憲伸(かわかみ・けんしん)1975年(昭50)6月22日、徳島県生まれの36歳。徳島商から明大を経て、97年ドラフト1位で中日入り。1年目の98年に14勝6敗で新人王。04年は最多勝(17勝)でリーグ優勝に貢献し、MVPと沢村賞も受賞した。08年北京五輪代表。同年オフ、FA権を行使してブレーブスと3年契約。昨季は故障もあってメジャーでの登板はなし。ブ軍での通算成績は50試合で8勝22敗1セーブ、防御率4・32。1メートル79、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2012年1月28日のニュース