マー君 ダルとの合同トレで3キロ減「凄い人です」

[ 2012年1月25日 06:00 ]

ダルビッシュとの合同自主トレで3キロ減量、切れのある動きを見せる楽天・田中

 球界のエースはこの男に託された。楽天・田中将大投手(23)は24日、Kスタ宮城室内練習場で自主トレを行い、兄貴分と慕うレンジャーズのダルビッシュへの感謝を述べた。6日から1週間、宮崎市内で初めて合同自主トレを実施。「野球人として尊敬する先輩。本当に感謝の思いがあります」。日本を離れる右腕と過ごした時間は貴重な財産となった。

 成果を口にしたのは、ダルビッシュ直伝の肉体改造だ。ダルビッシュが決めたウエートトレーニングメニューで体重は3キロ減の97キロ。「きつかった。今までと比べものにならないくらいやってきたと思う。凄く収穫があった」と振り返った。

 一日5~6時間の練習を行い、ウエートトレは上半身、下半身を日替わりで毎日1時間。プロテインは一日5回の摂取が義務付けられた。食事内容は参加メンバーが増量組と減量組に振り分けられ、井坂、辛島らの増量組は夕食2時間後のヒレステーキがノルマ。田中は「体重が増えすぎると動けなくなる」と減量組だったが、24時間をともに過ごした先輩について「本当に凄い人です」と息をついた。

 07年オールスターに初出場した時、真っ先に声をかけてくれたのがダルビッシュだった。以来08年北京五輪、09年WBCでともに日の丸を背負い、たびたびアドバイスをしてくれた。田中のロッカーには、昨年10月16日の日本ハム戦(札幌ドーム)で19勝目を挙げた後にダルビッシュからもらった黒色のグラブが置いてある。先輩がグラブに託した思いを受け止め、田中が日本球界を背負って立つ。

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2012年1月25日のニュース