坂本、マー君と復興タッグ!小6以来チームメート

[ 2012年1月24日 06:00 ]

槙原寛己氏(左)とトークショーを行う坂本

 12年ぶりの強力タッグ実現だ。3月10日に行われる東日本大震災復興支援試合「日本代表―台湾代表」(東京ドーム)の日本代表に巨人・坂本勇人内野手(23)が内定したことが23日、分かった。

 同代表メンバーには楽天・田中将大投手(23)も内定。ともに「昆陽里タイガース」に所属した昆陽里小6年以来12年ぶりにチームメートとなり、東北復興に一役買う。代表メンバーは24日のプロ野球実行委員会で承認され、26日に正式発表される。

 意味あるチャリティーゲームで、チームメートが復活する。坂本と田中が小6以来、同じチーム、それも日本代表として戦うことになった。

 東日本大震災の復興支援試合として行われる台湾代表との対戦。坂本と田中といえば兵庫県伊丹市の昆陽里タイガース時代にバッテリーを組んだ間柄。当時は坂本が投手、田中が捕手だった。当時、坂本は両打ちだったが、左打ちでは飛距離が田中にかなわず6年生から右打ちに専念。当時からチームメートながらライバルだった。小6以降は別々の中学、高校に進学。プロ入り後も代表チームなどで、同じチームになることはなかった。それが復興試合という大きな意味を持つ試合で実現する。

 坂本自身も今回の震災への思いは強い。6歳の時に地元・兵庫県で阪神大震災を経験。光星学院時代は東北・青森で生活した。昨年3月の震災後は支援活動の一環として自らデザインした「チャリティートートバッグ」を販売。「被災者の方のために、何か役に立てることはないかと考えていた」と収益金の全額287万4528円を日本赤十字社東京都支部を通して寄付した。3月10日の試合では日本ハム・斎藤も参加予定で田中→斎藤リレーの実現も期待される。だが、小学校のチームメート同士が、ポジションを代え、互いにゆかりのある東北のためにタッグを組むのも見逃せない。また、13年には第3回WBCも開催。坂本にとっては、初出場へ絶好のアピールの場にもなる。

 幼い頃、一緒に汗や涙を流した2人が、東北復興を後押しするチャリティーマッチで思いを込め、12年ぶりの競演を果たす。

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2012年1月24日のニュース