キャンプ地にダル仕様スタジアム!記者席数を約4倍に

[ 2012年1月23日 06:00 ]

レンジャーズのキャンプで使用するサプライズスタジアムが“ダル仕様”に改修されることになった

 ダル・スタジアムだ!レンジャーズがダルビッシュ有投手(25)の入団に伴い、キャンプ地球場を「ダル仕様」へと大幅に改修することが21日(日本時間22日)、分かった。

 アリゾナ州サプライズのキャンプ地への報道陣の大挙襲来を想定。対応策として記者席の数を4倍近くに増やすなど、2月23日(同24日)のキャンプインへ向け準備を開始した。ダルビッシュは日本時間23日に帰国。24日、札幌ドームで地元ファンの前で会見を行う。

 その地名通り、サプライズなプランだ。猛烈なフィーバーを予想して、レ軍が早速動きだした。ダルビッシュの入団会見から一夜明け、ジョン・ブレーク球団広報部長兼取締役は「入団が決まってから準備してては遅い。独占交渉権獲得から対策を練り、準備を始めていた」と明かした。

 まず着目したのが本球場「サプライズ・スタジアム」に24席しかない記者席。その記者席の両端、バックネット裏の2階席に計65席ほど特設記者席をつくる方向で進めている。

 4倍近い計89席。さらに球場から徒歩2分の、市民プールがある施設「サプライズ・アクアティックセンター」と交渉。インターネットやトイレ、冷房完備の部屋を「ワークルーム」として記者に無料開放し、ダルビッシュらの会見場も設置するという。テレビの中継トラック用の臨時駐車場も用意する予定だ。

 地元テキサスだけでなく、全米でも群を抜く注目度を集める存在。20日の入団会見には250人の報道陣が集結した。キャンプ期間中も日米メディアが殺到することが予想され、07年、大フィーバーだった松坂の入団1年目にレッドソックスで広報部長を務めていた同部長は「その時と変わらない。キャンプが楽しみになるけど、大変にもなる」。2週間前にはサプライズまで足を運んで自ら視察。同地には1万714人収容の本球場に、レ軍とロイヤルズそれぞれにグラウンドが5面以上ある。しかしメディア用スペースが不十分と判断。今回の「ダル仕様」へとつながった。

 本人はこの日は公の場に姿を現さなかったが、地元各紙が大々的に入団会見を報じるなど熱は冷めていない。文字通り日米のスターにのし上がったダルビッシュ。春のサプライズは、まさに驚きの熱狂に包まれる。

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2012年1月23日のニュース