ダル「アメリカ人っぽくやっていかなきゃいけないのかな」

[ 2012年1月22日 06:00 ]

レンジャーズのワシントン監督(右)らと会見に臨むダルビッシュ

 【レンジャーズ・ダルビッシュに聞く】

  ――レンジャーズ入団を熱望したと聞いている。一番の要因は?

 「1月の初めにこちらにきて、GMはじめフロントの方と接触して、その時に家族のように迎えてくれた。それが一番の決め手でした」

 ――日本でスター選手だったが、注目度をどう思うか。

 「僕はもともと大阪の羽曳野市という所で生まれ育ったのですけど、そこの野球好きの子供、というのはずっと今でも変わらない。日本でもそうですけど、ずっと注目されることは凄く戸惑っています」

 ――テキサスの夏の暑さ対策は?

 「実際に経験していないので、その暑さになればどう適応するか考えられると思う。今はまだ分からない」

 ――上原、建山からレンジャーズの雰囲気、選手のことなど話は?

 「まだしていないです。“よろしくお願いします”ということは、上原さん、建山さんに伝えました」

 ――イチロー、松井、松坂らからアドバイスは?

 「何もされていないですけど、自分なりに、アメリカに来たので、アメリカ人っぽくやっていかなきゃいけないのかなと思っています」

 ――長所を教えてください。

 「ストレートはみんなが思っているほど速くないですが、変化球は種類も多いですし、それなりに良い球が投げられると思います」

 ――アメリカっぽくやっていくと言ったが、投球への対応は?

 「ピッチングに関しては、打者に対して投げていないので、それはまだちょっとどう対応するかは分からない。僕がさっき言ったのは、私生活の面で、日本の時のように、あまり神経質にならずに、そこはなるべくこちらに近い形でやっていきたい」

 ――ポスティング申請された時の気持ちと、レンジャーズ入団が決定したことへの思いは?

 「決意に関しては、いろいろ経緯がありました。それは日本に帰ってから話そうかなと思っている。今は凄く頑張りたいなという気持ちです」

 ――さまざまな重圧にどう対応を?1年目からどんなパフォーマンスが出せるか?

 「成績は、自分のベストを尽くすだけ。ケガなく1年間投げ抜くということを一番に考えている。たぶん気持ち良くできると思います」

 ――1月に渡米した際、監督、投手コーチとの話し合いの感触は?

 「ミーティングとかいう感じではなくて、家族と食事をするように皆さんが受け入れてくれた。それが何よりも楽しかったですし、うれしかったです」

 ――昨季のワールドシリーズでレンジャーズとカージナルスのどちらを応援していた?レ軍はあと1アウトで世界一だったが、あなたなら抑えられたか?

 「本当に日本ハムの選手みんながレンジャーズを応援していました。去年の僕だったら、多分あそこにいたらホームランを打たれて負けていたと思いますけど。今年はしっかりやれると思います」

 ――背番号は11。

 「11番はプロに入って7年間ずっと着けていましたが、僕はそこまで愛着というか、執着はしていなかった。レンジャーズの球団がわざわざ配慮していただいた」

 ――テキサスは気に入った?新しい野球人生で何をしたい?

 「テキサスは凄くいい所。何か新しいという感じでもないので、僕はずっと日本ハムで続けてきたことを、調整であったり、トレーニングであったり、続けていくべきだと思っている。キャンプに向けてしっかり練習していくべきだと思う」

 ――今、大リーグに行くと決断するのは、大切だったのか。意味はあるのか?

 「いろいろあります。ただ、今はあまり言うことではないかなと思う」

 ――独特なテキサスバーベキューを食べた?テキサスは変わっているなと思う点は?

 「バーベキューは食べていないですけど、ステーキは食べました。変わっている点はブーツ」

 ――小さい時にノーラン・ライアン社長の本を読んだと聞いている。ボールの握りの話もしたと。印象は?

 「そういう話もしましたし、本もプレゼントしていただいた。凄く体もでかいですし、今でも150キロくらいは投げそうだなという感じです」

 ――ダルビッシュにとっての大リーグの存在、大リーガーになった心境とは?

 「どんな存在かは今はあまり答えるつもりもないです。レンジャーズの一員となって、一緒に戦えることは凄く光栄に思います」

 ――キャンプまでのスケジュールは?

 「日本に帰って、ちょっとしてから投げ込みというか、ブルペン投球も開始します。それなりにいい状態でキャンプに入れると思います」

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2012年1月22日のニュース