中畑監督 被災者と交流会「キャンプ前にどうしても…」

[ 2012年1月22日 06:00 ]

子供たちにサイン色紙をプレゼントするDeNA・中畑監督

 けじめの被災地訪問――。DeNAの中畑清監督(58)が21日、福島県南相馬市の万葉ふれあいセンターに同市鹿島区の仮設住宅に暮らす被災者150人を招待して「南相馬“熱い絆”交流会」を開いた。

 「これを最後にはしたくないけど、これからはオフしか足を運べない。キャンプ前にどうしても来ておきたかったんだ」と中畑監督。訪問地に同市を選んだ背景には精力的に行ってきた支援活動で生まれた絆があった。

 福島第1原発の20~30キロ圏内にある同市の少年野球チーム「高平シーサイド」は新調したばかりのユニホームを津波に流され、メンバーは千葉、和歌山など県外に避難してバラバラになった。夏休みに入って栃木県真岡市に集合し、最初で最後の合宿を実施。支援要請を受けたプロ野球28会がユニホームを復刻し、当時会長だった中畑監督が直接届けたのだ。

 交流会ではビッグボーイズ、東京ボーイズのお笑いで笑わせ、自ら自慢ののども披露。最後は「みんな熱い絆でつながって助け合い、寒い冬を元気に過ごしてください」と締めた。22日は、高平シーサイドなど市内7チームのメンバーを相手に野球教室を開く。

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2012年1月22日のニュース