英語なしも実は自信あり…母・郁代さん「耳は慣れてる」

[ 2012年1月22日 06:00 ]

記者会見で笑顔を見せるレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズ入団が決まったダルビッシュは、米国でも無愛想と思えるぐらい普段通りクールに振る舞った。笑顔を見せることはほとんどなく、約1時間、淡々と記者団との質疑応答に応じた。ネクタイこそチームカラーの青色を選んだが、宮崎での自主トレから直行したため「ひげを切る時間も、髪の毛を染める時間もなかった」と外見も自然体。それが逆に強烈な印象を残した。

 これまでメジャー移籍した日本人選手は今季からオリオールズでプレーする和田毅のようにまずは英語であいさつ、自己紹介するのが通例だった。しかし、この日のダルビッシュは英語で一度も応じることはなく、過去の日本選手とは一線を画した形となった。ただ、ダルビッシュ自身、英語に自信がないわけではない。「聞くことは大丈夫な方だと思うんですけど、言葉がまだなかなか出てこない。でも1、2カ月くらい(米国に)居たら、しゃべれるようになるという感じはする」と、開幕までには完全に英語でコミュニケーションを取る見通しを語った。父・ファルサさんと母・郁代さんは米国で知り合っての国際結婚。郁代さんは「3、4歳くらいまで(家庭での)会話は全部英語だった。お父さんが日本語を覚えて、割合は徐々に減りましたけど。耳は慣れている」と明かした。

 会見中にリップサービスはなかったが、ダラス空港到着の際には一部米メディアを震撼(しんかん)させる一幕も…。着用していたTシャツに、マリフアナの葉を思わせる絵と「I will survive(俺は生き残る)」との文字。結局、カエデの葉と判明し、一件落着となったが、ダルビッシュ本人は「日本って、あまり英語の内容とかを気にせず、英語だったら着るみたいなところがある。特に意味はない」と、この時ばかりは表情を緩めていた。

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2012年1月22日のニュース