中田WBCでダルと再び…兄貴分晴れ姿に「寂しさある」

[ 2012年1月22日 06:00 ]

日本ハムグループの商品展示会でビビンバを試食する日本ハム・中田

 日本ハム・中田翔内野手(22)が21日、京セラドーム大阪で開かれた日本ハムグループの商品展示会に栗山英樹監督(50)らと出席。レンジャーズ移籍が決まったダルビッシュと再び同じチームでプレーするチャンスとなる来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に新たな誓いを立てた。

 イベントが始まる直前にテレビで見たダルビッシュの入団会見。いつも厳しい言葉で目をかけてくれた兄貴分の晴れ姿を見て「チームに大きな穴が一気にあいたよう。本当に同じユニホームを着ることはないという寂しさがある」。しかし、1年後には再び同じユニホームを着られる機会がやってくる。WBCのサムライジャパンだ。「WBCはしっかり結果を残してからでないと何も言えない。でも、自分がそういう場にいられたらすごく光栄。結果を残して(WBC日本代表入り)という思いは強い」。究極の目標はそこにある。

 1年後へのステップとなるのが、3月10日の東日本大震災復興支援試合「日本代表―台湾代表」。すでにプロ初の日本代表入りが内定しており、この日はスーツ姿で引き締まった体を見せ、イベント後には自主トレのため関西空港からハワイへ出発した。30日の帰国までみっちりと走り込む予定で「キャンプ初日から試合に出られる体をつくる」と意気込む。今月11日には大阪桐蔭の同級生だった一般女性(22)と結婚した中田に対し、栗山監督は「翔(中田)を代表選手に育てるのは僕の使命。(チームの目標としては)彼の新婚旅行がV旅行にできるようにしたいね」と話した。

 中田の胸に今でも残るダルビッシュの言葉がある。「55本打つまでは認めない」――。WBCと55発。中田はしっかり目標を見つめている。

 ◆復興支援試合 東日本大震災の復興支援を目的として3月10日に東京ドームで開催。対戦相手は海外で最も多額の義援金を送った台湾の代表チームで、日本代表監督は昨年の日本一に輝いたソフトバンク・秋山幸二監督が務める。代表メンバーは26日に発表。代表戦の前にはアマの社会人選抜―大学選抜も行われる。

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2012年1月22日のニュース