ダル 強気な言葉並べる…会見は全米に生中継

[ 2012年1月21日 11:35 ]

笑顔で入団記者会見をするダルビッシュ

 日本球界最高の投手が、新たな野球人生の門出を迎えた。プロ野球日本ハムから米大リーグのレンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手(25)が20日、本拠地テキサス州アーリントンのレンジャーズ・ボールパークで入団記者会見し「不安は何もない」などと強気な言葉を並べた。

 濃紺のスーツに青のネクタイ姿で紹介されたダルビッシュ投手はロン・ワシントン監督とジョン・ダニエルズ・ゼネラルマネジャー(GM)に挟まれ、日本ハム時代と同じ背番号「11」のユニホームを掲げた。

 会見が進むにつれて表情は和らぎ「プレッシャーは頭が悪いのかあまり感じない」「球場が狭いのは不安かな。右中間のブルペンを削って奥にしてと頼んだが、それが通るか」などとユーモアも交えて話した。

 記者会見が開かれたのは、往年の名選手の記念品などを展示する「レンジャーズ野球殿堂」。球場の周りにはテレビの中継車が8台並び、会見場には日米合わせて約200人の報道陣が詰め掛けた。大リーグ専門チャンネルが生中継で全米に会見の様子を伝えた。

 移籍にともなって1億1千万ドル(約85億円)が動いた大物右腕を見ようと、到着時にはダラス空港に大勢のファンが待ち構えた。子ども3人と訪れたダラス近郊在住の黒沢玲子さん(43)は「球場に見に行きたい」と声を弾ませた。

 警備に当たった警察官は「200人ぐらいいたね。大物俳優かフットボールの人気選手並みの出迎えだった」と話した。(共同)

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