小笠原キャンプからフル稼働「もう一回つくり直す」

[ 2012年1月21日 06:00 ]

巨人・小笠原は特製マットの上でティー打撃

 巨人・小笠原道大内野手(38)が20日、宮崎市内で自主トレを公開し、キャンプ初日からのフルメニュー消化を誓った。今年はベテラン組の「S班」を撤廃。首脳陣は「小笠原らが1軍のフルメニューをこなせるか確認する必要がある」と1、2軍のメンバー発表を23日に先送りしたが、背水の陣で臨むベテランは「最初から上(1軍)でやるつもり。そのために今やっている」と悲壮な決意を語った。

 昨年のキャンプは独自調整を任されたS班で過ごした。しかし、シーズンは死球による2度の故障離脱もあり、83試合で打率・242、5本塁打、20打点と不本意な成績に終わった。「全てを見直し、もう一回つくり直す」と、オフはハードな練習をこなしている。この日も午前9時半から昼食を挟み約6時間半の練習。その後もウエートで体をいじめ抜いた。

 肉体面だけでなく、粋を極めた技術面も再構築する。ティー打撃、フリー打撃では靴を脱ぎ、バランスの取りにくい低反発マットの上でスイング。「しっかり踏ん張って打てるように。全身で正しく体を使えないと振れない」とフォーム固めに励んでいる。
 現在通算376本塁打で、原監督の記録にあと6本と迫る。「並ぶことができればいいこと。でもまず目の前のこと。先を計算せず突き進みたい」と泰然自若を貫く。目の前だけを見つめ、アラフォー侍が2月1日からフルスロットルで突っ走る。

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