“孤高の天才”前田智 期待の丸に“魂”注入!

[ 2012年1月16日 06:00 ]

前田智(右)のティー打撃のパートナーを務め、トスを上げる丸

 孤高の天才が期待の若手に“魂”を注入した。広島・前田智徳外野手(40)が15日、大野練習場での自主トレで練習パートナーに丸佳浩外野手(22)を指名。ノックやティー打撃など約30分間にわたった。

 前田智が同じ選手にノッカーやトス上げ役を打診するのは異例の出来事。半ば強制的な合同練習への勧誘は愛情の証しだ。まずは丸の絶妙な強度の内野ノックを受けながら絶賛の嵐だった。

 「いいねえ、スピン効いてるね。ゴルフと違って」「タッチがいいよ。何事もガツガツやっちゃ、いけんからね」

 さらにティー打撃ではトス上げの後輩に、地元・千葉のことなどを質問攻め。約30分、会話は絶えないまま終了した。丸が生まれたおおよそ半年後の1989年11月に前田智は広島入団。そんな大先輩からの言葉と行動は、自然と丸の体にカープ魂を注入させていた。

 「前田さんの何がすごいと言えば、技術や経験もそうですが、考え方が自分の中で確立されているということ。今後にかなり生きてくると思う」

 大目標である21年ぶりの優勝に加えて、若手を育てることもチームから求められている。

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2012年1月16日のニュース