“中でも後ろでも”ドラ2左腕・中後、フル稼働宣言!

[ 2012年1月16日 06:00 ]

同期の先頭を切ってブルペンに入ったロッテ・中後

 ロッテ・ドラフト2位の中後(なかうしろ)悠平投手(22=近大)が15日、ロッテ浦和室内練習場での新人合同自主トレでチーム一番乗りのブルペン入りした。

 スリークオーターとサイドで投げ分ける最速151キロ左腕は、スリークオーター限定で20球。先発候補だが、名前の通り「中(中継ぎ)」でも「後(抑え)」でもフル稼働する決意を示した。

 力みがないフォームから中腰で構える捕手のミットに投げ込む腕はサイド気味だが、本人はスリークオーターと主張する。「負担がかからない投げやすい位置で6、7割の力で投げた」。サイドで投げる際はさらにアンダー気味になるというからまさに変則だ。視察した永野吉成チーフスカウトは「今まで左の変則はいたけど、中後は剛腕だし、モデルケースがない。ランディ・ジョンソンタイプかな」と評した。

 チームで計算できる先発左腕は成瀬だけ。ドラフト1位の藤岡(東洋大)とともにまずは先発枠を争う。その上で、中後は「やっていく中で、自分にあった場所を見つけていきたい」と中継ぎや抑えでもチームに貢献する意向だ。課題は制球力。午前中には埼玉県戸田市のヤクルトの練習場まで往復約6キロのロードワークを行うなど、下半身強化に取り組んでいる。

 「コンスタントに150キロ出せるように。内角を攻めて各チームを代表する打者を抑えたい」。和製ランディが、唯一無二の投球スタイルで勝負する。

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