渡辺監督新布陣構想 来季以降見据え「サード中島!」

[ 2012年1月16日 06:00 ]

西武第2球場を訪れた渡辺監督(右)にあいさつする中村。今年は一塁を守る場面が増えそうだ

 西武の渡辺久信監督(46)が15日、視察に訪れた埼玉県所沢市の西武第2球場で、中島を今季三塁で起用するプランを明かした。昨季の遊撃は不動だったが、今季中に海外FA権を取得する中島はメジャー移籍再挑戦が決定的。若手の成長株・浅村を遊撃の後釜で育てるチーム方針もあり、「将来的なことも考えないといけない。ナカジ(中島)を三塁で、サンペー(中村)を一塁にする可能性もある」と言及した。

 本来は中島のポスティング・システム(入札制度)でのメジャー移籍に備えた「遊撃・浅村」の構想だったが、中島とヤンキースの交渉が決裂。「ナカジがいないことを見越して、ユーティリティープレーヤーの外国人(ヘスマン)も獲った。でも状況は変わったからね。浅村は若いときにいろんなポジションをやるのは悪いことではない」。今季も基本線は「遊撃・中島」。だが、オフの退団も見据えて世代交代を進めなければいけないチーム事情がある。

 4年目の浅村は昨季137試合出場で打率・268、9本塁打とブレーク。本職の遊撃手は1度も守らず、一塁や外野など5つのポジションを守った。将来のチームの中心を担う素材だけに、遊撃手で出場機会が増えることは大きなプラスになる。中島も三塁を守るメリットは大きい。遊撃手の定位置をつかんだ04年以降、三塁を守ったのは08年の4試合のみ。メジャー移籍で、複数のポジションをこなせれば起用法の選択肢も増えて市場価値が高まる。

 「昨シーズンと同じように伸びてくれればね」と浅村に期待をかける指揮官。4年ぶりのV奪回を狙う今季は一塁・中村、二塁・片岡、遊撃・浅村、三塁・中島の内野布陣が見られそうだ。

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2012年1月16日のニュース