7人兄姉の末っ子…佐藤「7回の男」で実家建て替え

[ 2012年1月16日 06:00 ]

 「7回の男」は7人きょうだいの末っ子にお任せ!? オリックスのドラフト3位・佐藤達也投手(25)が15日、開幕1軍を誓った。ホンダに在籍した昨年は主に抑えとして力を発揮した最速152キロ右腕。佐藤は「そこまでいけたら十分」と話したように、平野-岸田につなぐ必勝リレーに加わる決意を示した。

 力強い球筋に期待は膨らむ。新人合同自主トレ第2クール2日目。小林投手コーチが見守る中、同4位左腕・海田(日本生命)と強めのキャッチボールを行った。「真っすぐが持ち味。直球のスピードとキレを見せてアピールしていきたい。開幕1軍を目指します」。強気に満ちた口調が何とも頼もしい。

 親孝行も一つのテーマになる。佐藤は7人きょうだいの末っ子。家族の理解と協力があって成長してきた。「1つ目の親孝行は果たせたかな。(2つ目は)この先の頑張り次第」。正月、さいたま市内の実家にはきょうだいや親戚20人が集まった。住まいは2階建ての借家で「球が転がるくらい」傾いている年季の入った家屋だという。末っ子は「活躍できたら、建て替えたい」と意気込む。

 経歴もユニークだ。3人いる兄とともにバスケットボールに幼少期から夢中だった。ただ、中学校にバスケ部がなかったことから野球を始めたという。運と縁を持つ雑草右腕が平野-岸田につなぐ「7回の男」に名乗りを上げれば、実家のリフォームも早くなる。

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2012年1月16日のニュース