甲子園大好き!杉内虎狩りは“十八番”「いいイメージ」

[ 2012年1月11日 06:00 ]

サッカートレで汗を流す巨人・杉内

 ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で移籍した巨人の杉内俊哉投手(31)が虎狩りを誓った。10日、鹿児島県薩摩川内市内での自主トレを公開。パ・リーグからセ・リーグに移った左腕は古巣時代から抜群の相性を誇る阪神戦の登板を熱望した。憧れだった伝統の一戦。最も注目を集めるカードで、これまで通りに虎打線をきりきり舞いさせる。

 巨人対阪神。今季から巨人のエースナンバーを背負う杉内にとって、特別な思いがあった。

 「伝統がありますからね。盛り上がりますよね」。憧れの伝統の一戦。相手となる阪神打線はソフトバンク時代からのお得意さまだ。03年の日本シリーズは2戦2勝でMVP。05年の交流戦導入後も5勝1敗、防御率1・84と抜群の相性を誇る。昨季も2戦2勝で「昨年もいい投球ができたし、いいイメージ」と自信を深めている。

 敵地も思い出の地だ。鹿児島実3年時の夏の甲子園では1回戦の八戸工大一(青森)相手にノーヒットノーランを達成。巨人の一員で臨む阪神戦となれば、これまでとは違った雰囲気になるが「テレビで見てましたよ。原さんが4番で。阪神では左の湯舟さんかな」と心待ちにしている。

 対戦が楽しみな相手もいる。城島だ。杉内がプロ入りした02年から、城島が06年にマリナーズに移籍するまでバッテリーを組んだ。数多くの助言も受けた先輩だが「真っすぐしか投げられないような雰囲気がありますが、首を振って変化球を投げようと思う」とニヤリだ。仮に3月30日の開幕・ヤクルト戦(東京ドーム)に登板し、その後も中6日で週末のローテーションに固定されれば5月の交流戦までに3度も対戦。自主トレに帯同する阪神・岩田との投げ合いも実現可能だ。

 自己最速の3日から始めた自主トレは順調。この日も約20メートル間のキャッチボールでは直球だけでなく、スライダーと緩いカーブも交えた。「(仕上がりは)早い方だと思います。日に日にプレッシャーや重みを感じていますね」。チームの昨季の阪神戦は11勝11敗2分けだったが、杉内の加入によって貯金も計算できる。虎を退治し、3年ぶりの日本一に貢献する。

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2012年1月11日のニュース