楽天 本気で井川獲り 元阪神監督同士 オリックスと争奪戦勃発必至

[ 2012年1月5日 06:00 ]

完投勝利を挙げた井川(右)を迎える阪神時代の星野仙一監督。2003年9月撮影

 楽天がヤンキースからフリーエージェント(FA)となった井川慶投手(32)の獲得を目指していることが4日、分かった。

 本人が第1志望とするメジャーの開幕ロースターに漏れた場合、獲得に乗り出すことを昨年末までに本人に伝えている。阪神時代の師匠である星野仙一監督(64)も獲得に強い意欲を示しており、06年以来6年ぶりの日本球界復帰の実現が注目される。

 球団幹部は井川の獲得について「ここ数年メジャーでのプレー機会はありませんが、年齢的(32歳)にも十分日本で活躍する力があると判断しています」と明言。井川の第1希望はメジャーでのプレーだが、球団側は井川が開幕ロースターに漏れた場合、獲得に乗り出す旨を昨年末までに本人に伝えているという。

 井川は最速151キロの直球に加え、独特の変化をするチェンジアップを操る剛速球左腕。97年ドラフト2位で阪神に入団し、星野監督が就任した02年は開幕投手を務めて奪三振王の初タイトルを獲得した。

 20勝を挙げた03年には沢村賞を獲得してリーグ優勝の原動力となるなど、「星野阪神」を代表する選手の一人だった。大リーグでは07、08年の通算2年間で13試合に登板。2勝4敗、防御率6・66にとどまり、09年以降はマイナー生活を余儀なくされているが、星野監督は既に米国での投球映像をチェック。愛弟子の獲得に強い意欲を示している。

 井川獲得には、04~06年に阪神でともに戦った岡田監督のいるオリックスも既に獲得に乗り出している。井川が大リーグでのプレーを断念すれば、元阪神の両監督による争奪戦が勃発することは間違いなく、井川の今後に注目が集まる。

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2012年1月5日のニュース