岩隈、マリナーズ決定的!自ら明言「契約に一番近い」

[ 2012年1月4日 06:00 ]

自主トレでサッカーボールを追う岩隈

 楽天から海外フリーエージェント(FA)権を行使した岩隈久志投手(30)の移籍先としてマリナーズが決定的となった。

 同投手が3日に明らかにした。オリオールズやアスレチックスなど複数球団から条件提示を受けている中で、今週中にもマ軍入団の決断を下す。

 昨オフはポスティング・システム(入札制度)で独占交渉権を獲得したアスレチックスとの交渉が決裂し、メジャー移籍を断念した岩隈が、ついに夢の舞台に立つ。

 岩隈の口から出たのは「マリナーズ」だった。東京都内のグラウンドで始動した右腕は、初めて意中の球団を明かした。

 「年が明けて交渉に動きが出始めました。いくつか条件提示を受けている球団はありますが、自分を必要としてくれることや家族が生活する環境を考えると、現段階でマリナーズが契約に一番近い球団です」

 FA権を行使して以来、移籍先については「全30球団OK」の姿勢を示してきた。岩隈が挙げた希望条件は「自分を本当に必要としてくれる球団」と「家族が安心して暮らすことができる環境」の2点。オリオールズやアスレチックスからも条件提示を受けていると見られるが、右腕にとってはその2つの条件を満たしたのがマ軍だった。

 マ軍が本拠地としているシアトルは治安が良いことに加え、日系コミュニティーも確立されており、日本人が住みやすい環境だ。さらに、チームにはイチローが在籍し、ソフトバンクから海外FA権を行使した川崎の加入も濃厚。第2回WBCでともに戦った2人がチームメートにいることは何よりも心強い。異国の地でプレーする不安も軽減され、投球に集中することができる。

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2012年1月4日のニュース