3年前の影響今も…出費は控えめのヤンキース GM「コストに見合わない」

[ 2012年1月2日 06:00 ]

 大リーグで今季唯一、年俸総額が2億ドル(約156億円)を超えたヤンキースが、オフは補強に慎重になっている。

 エンゼルスが投打の軸にウィルソンとプホルスを獲得。レンジャーズが日本ハムのダルビッシュとの交渉権を得るなど巨費を投じる中、ヤンキースの出費は控えめだ。

 目立った動きはフリーエージェント(FA)の可能性のあったエースのサバシアを残留させたくらい。ダルビッシュへの入札額は落札額の半分に届かない2000万ドル(約15億6000万円)未満だったとスポーツ専門局ESPN(電子版)は伝えた。

 キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は「ほしい選手はいるが、コストに見合わない。ことしの総年俸を上回れない」と球団公式サイトで説明する。松井を擁してワールドシリーズを制した2009年のシーズン前には先発のサバシアとバーネット、主砲のテシェイラを長期契約で獲得した。「あの出費の影響がある」と認める。

 日本選手では内野の控えとして西武から中島の独占交渉権を獲得。ドジャースからFAの黒田については獲得に動くとみられたが、条件提示はしていないようだ。

 ESPNは、ヤンキースが総年俸に対する課徴金(ぜいたく税)を支払う必要があり、高年俸の黒田との契約は困難と分析。黒田獲得への動きはライバルのレッドソックスへのけん制だとしている。

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2012年1月2日のニュース