前代未聞 違反バットで2時間中断→ノーゲーム

[ 2011年12月29日 06:00 ]

 小学5、6年生の選手による「NPB12球団ジュニアトーナメント ENEOS CUP 2011」の大会2日目が28日、札幌ドームで行われたが、第6試合の中日Jr対広島Jr戦で、使用バットをめぐり、ノーゲームとなる前代未聞の事態が起こった。

 初回1死一、三塁の場面で広島Jrの4番打者が打席に立ち、初球がボールとなった直後に中日Jrの新宅洋志監督が審判団に「違反バットではないか」と抗議。同時に没収試合を求めたが、結論が出ず、約2時間の中断の末にノーゲームとなった。

 広島Jrの選手が使用したのは「カタリスト」という軟式野球で通常よりも飛距離が10メートル以上出るとされるバット。今大会の規定では使用禁止となっており、大会事務局は「広島さんが強く認識していなかった。他の11球団に謝罪があった」と説明した。広島Jrは初戦のDeNAJr戦にこのバットを使用して勝っていた。

 今年で7回目となる同大会だが、今まで大きなトラブルはなかった。大会事務局では28日深夜まで協議を重ね、ノーゲームとなった同試合は、再試合として29日の準決勝、決勝の前の第1試合として午前6時40分から行うことを決定した。

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2011年12月29日のニュース