「グラゼニ」のモデル?ヤクルト佐藤賢 打撃投手で“新境地”

[ 2011年12月27日 09:18 ]

笑顔を絶やさず、ファンに愛された左腕・佐藤賢

 記憶に残る選手だ。左打者キラーのヤクルト左腕・佐藤賢は、力士ばりの体格と母校名から「羽黒山」と呼ばれた。

 1年目の04年春季キャンプでは、自分がアレルギーと知らずにそばを食べて倒れるアクシデントに見舞われた。数々の苦難も、それを包み込む愛きょうのある笑顔でファンに愛された。

 09年に左肘じん帯負傷。同年の4月3~5日の開幕カード阪神戦(京セラドーム)で激痛を覚え、鎮痛剤を服用して同10日の横浜戦(横浜)に登板。しかし、もう限界だった。「手術で開けたらじん帯が切れていた」。昨季から復帰したが、最近2年間は3試合の登板にとどまった。

 雑誌「週刊モーニング」で連載中の野球漫画「グラゼニ」では、眼鏡をかけた中継ぎ左腕が主人公。ファンの間では佐藤賢がモデルでは?と言われている。

 「買って読んでいます。面白いですよね」。作中の主人公は活躍中だが、佐藤賢は今秋キャンプから打撃投手として再出発した。「今までは抑えるのが仕事だったけれど、(今度は打ちやすいように)球のきれいな回転を心掛けている」と新たなやりがいを見いだしている。

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2011年12月27日のニュース