マー君、史上3人目の6年目3億円超えなるか!

[ 2011年12月26日 06:00 ]

Kスタ宮城で練習を終えた楽天・田中

 楽天の田中将大投手(23)が25日、宮城県仙台市内のKスタ宮城での自主トレを打ち上げた。26日には契約更改交渉に臨む。19勝で沢村賞を獲得するなど、タイトルを総なめにした今季は、史上3人目となる入団6年目での年俸3億円到達の可能性も十分。6年目の過去最高は日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)の年俸3億3000万円だが、同じ高校出のライバルはメジャー移籍が濃厚。田中が名実ともに日本球界のトップへと駆け上がる。

 Kスタ宮城での自主トレを打ち上げた田中は「気持ち良くサインしたいですね」と目を輝かせた。今年は3月11日に発生した東日本大震災が、楽天の本拠地である宮城県を含めた東北地方を中心に大きな被害をもたらした。シーズン中も事あるごとに「東北の被災した方たちに勇気と元気を与えたい」と語ってきた田中は、19勝5敗、防御率1・27をマーク。日本ハムのダルビッシュを抑え最多勝や沢村賞など、チームが5位に低迷する中、主要タイトルを総なめにした。

 田中の今季年俸は2億円。仮に6年目となる来季の年俸が3億円の大台となれば、巨人時代の上原(現レンジャーズ)、ダルビッシュに続いてプロ野球史上3人目の快挙となる。今オフは岩隈がメジャー挑戦し、主砲の山崎も中日に移籍。投打の看板選手が退団しただけに、球団の田中に対する期待は大きい。仙台での人気も絶大な右腕に対して3億円以上の好条件を提示する可能性は高い。

 田中は23歳ながらチームの選手会の副会長も務めており「(契約更改交渉では)全体的なことも話したい。施設面も含めて。みんなが気持ち良くプレーできるようにしたい」とも明言。中心選手としての自覚も十分で、今月もイベントなどに出席しながらウエートトレーニングを欠かすことなく、来季に向けた体調管理も万全だ。

 すでに星野監督からは「コンディションさえ整えてくれればいい」と来季の開幕投手に指名されている。球界の顔に成長したエース右腕が「3億円超え」で2011年を締めくくる。

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2011年12月26日のニュース