松井「まだ何も」去就決定は来年に持ち越し

[ 2011年12月25日 06:00 ]

 アスレチックスからFAとなった松井秀喜外野手(37)の去就決定が来年に持ち越されることが確実となった。本紙の取材に応じた松井は「正式なオファーは、まだ何も来ていない」とした上で、「(2月下旬の)キャンプに間に合えば大丈夫」と長期戦を覚悟していることを明かした。

 米国では24日(日本時間25日)からクリスマス休暇に入り、数日間は大リーグの移籍市場の動きも小休止する。ドジャース、オリオールズ、レイズなど数球団が松井の獲得に興味を示しているものの、まだ本格化していない交渉の年内決着は絶望的だ。松井にとって去就決定の越年は、ヤンキース入団時の02~03年以来だが「あの時は実際は、12月下旬にほとんど決まっていた」。実質的には、プロ19年間で初の体験となる。

(自主トレ順調/準備して待つ/) 今季は年間通して出場したシーズンでは自己最低の打率・251、12本塁打、72打点。「年をとって、基本的にはDHの選手。その辺を客観的に考えないといけない」と、メジャー市場で置かれた自らの厳しい立場は理解している。巨人―ヤンキース―エンゼルスと常勝チームを渡り歩き、優勝を唯一最大のモチベーションにしてきた男も「30球団どこでもOKです」。若返りに向け、オフに続々と主力を放出しているアスレチックスについても「最初から負けようと思ってやるわけじゃない。ユニホームを着たら関係なくできる」とし、弱体化必至の古巣復帰も「NO」とは言わない。

 故障もなく6年ぶりにマイペースで行っている自主トレは順調。打撃の課題も分析済みで「その辺は準備しているつもり」と意欲を込めた。所属先は未定でも、松井の目はしっかり来季を見据えている。

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2011年12月25日のニュース