由規 バットで青木の穴埋める?目標は「10安打」

[ 2011年12月24日 06:00 ]

<がんばろう!宮城 少年少女野球教室>由規が投手部門で、ボールの握りを子供たちに実際見せる

 ヤクルトの由規が、地元・宮城県仙台市内で行われた野球教室に参加。青木が米国移籍で抜ける来季に向けて「ヒットを(年間)10本は打ちたい。チーム(投手陣)で最多安打を狙いたい」と誓った。

 チームは打線をけん引してきた青木が、ポスティング・システムでブルワーズ入りするのは確実。打線のつながりを維持するために、来季は投手といえども「ただの9番打者」では済まされない。決して打撃が苦手ではない由規も今季は28打数2安打で打率・071。「送りバントの成功も半分ぐらい」と反省する。今季セ・リーグ投手で最多安打は広島・バリントンで9本だった。目標とする10安打を放てば、チームどころか「リーグ最多安打」も狙える数字となる。来年2月のキャンプでは投球以外にも打撃やバント練習に積極的に取り組む考えだ。

 本業でも復活を期す。3月の東日本大震災で地元の宮城県は大きな被害にあった。地元に勇気を与えるべく奮闘した今季だったが、9月に右肩の張りで2軍落ちするなど故障に泣いて7勝止まり。チームも終盤に中日に逆転されて2位に終わっただけに「来季こそ」の思いは強い。

 2011年の今年は自身の背番号「11」にちなんで1月1日の11時11分11秒に始動したが「来年の元日は休む」。体と相談しながら完全復活を目指す「大人の由規」が、右腕とバットでチームを優勝へと導く。

 ≪10安打以上は最近5年間で2人だけ≫今季の投手の最多安打はバリントン(広)の9安打、日本人では内海(巨)の7安打。最近5年間でシーズン10安打以上を放った投手は09年ゴンザレス(巨=13本)、同年三浦(横=10本)の2人しかいない。

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2011年12月24日のニュース