長野 日大の先輩・村田と共闘宣言!CM砲で50発だ

[ 2011年12月23日 06:00 ]

9500万円で契約を更改した長野はサンタに扮し、笑顔を見せる

 今季セ・リーグの首位打者を獲得した巨人の長野久義外野手(27)が22日、都内の球団事務所で契約交渉を行い、6000万円アップの年俸9500万円で更改した。球界最速タイとなる3年目での1億円到達はならなかったが満足の表情で、今オフにFA加入する日大の先輩・村田修一内野手(30)との共闘を宣言。3年ぶりの覇権奪回へ、進化を続ける長野が来季は走攻守全ての部門で自身最高の成績を目指す。

 サンタ姿で満面の笑みを浮かべた長野に大台へのこだわりはなかった。6000万円アップの年俸9500万円でサイン。同僚の高橋、レッドソックスの松坂に並ぶ3年目での1億円到達は逃したが「予想以上。最大限の評価をしていただいた。(1億円は)まだ2年目ですから。3年目に活躍していけたらいいなと思う」ときっぱり言った。

 球界を代表する選手へ、着実にステップアップしている。昨年新人王を受賞し、2年目は打率・316で初の首位打者を獲得。それでも「打つこと、走ること、守ること全てまだまだできる。全て(の部門)で増やしたい。外野としては失策ゼロを目指したい」と満足感はない。

 尊敬する先輩も加わった。村田だ。大学時代は入れ違いだったが、FA移籍が決まった際には「よろしくお願いします」と電話を入れた。3年ぶりの覇権奪回へ、クリーンアップを組む日大コンビの活躍は不可欠だ。村田は原監督に30発指令を受けたが、長野も「今年(17本)よりあと3本は多く。20本は打ちたい」と、頭文字を取った「CM砲」で50発をノルマに設定。「本塁打では負けない」との村田の宣言には「本塁打は勝てない。盗塁で勝ちたいです。これ書いといてください」と笑った。長野には今季リーグ2位タイの19盗塁をマークした俊足という武器もある。

 「外野争いが激しいのでしっかりアピールして1試合でも多く試合に出られるようにしたい」と謙虚な発言に終始したが、横浜で9年間勝利の美酒を味わえなかった村田と同様に大きな目標がある。「去年、今年と優勝できずに悔しい思いをしている。勝つことが一番」。
 念願のビールかけに酔いしれるためにも、来季は走攻守でチームを引っ張る。

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2011年12月23日のニュース