ソフトBと涙の決別…杉内「競い合って」開幕投手目指す

[ 2011年12月20日 06:00 ]

涙ながらにソフトバンクとの決別について語る杉内

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言した杉内俊哉投手(31)が19日、巨人入りを表明した。午前中にはソフトバンクの福岡市内の球団事務所を訪れて退団の意思を伝え、その決断に至ったきっかけを涙で明かした。その後、空路で東京入り。巨人と3度目の交渉を行い、入団する意思を伝えた。プロ11年目。巨人の背番号18となる杉内は心機一転、新天地で開幕投手を目指す。

 巨人と3度目の交渉を終えた杉内の表情は穏やかだった。「悩みに悩んだ結果、巨人軍にお世話になることを決めました。今は凄くすっきりしています」。FA宣言から20日、新天地を選んだ。

 背番号18という誠意に対し「強い覚悟を持って背負っていこうと思う」。それが、藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄ら生え抜きエースが継承してきた番号を背負う自覚だ。開幕投手の座は、今季18勝で最多勝に輝いた同じ左腕の内海らと争うことになる。「競い合ってやっていければチームにも必ずプラスになる。一番(開幕)を?それはどのチームにいてもある」と話した。

 この日午前、ソフトバンクに10年間お世話になった感謝とともに退団の意思を伝えた。その後の会見では「昨年までは(FAを)考えたこともなかった。昨年のちょっとしたことがきっかけ」とFA移籍に至った経緯を振り返り涙をこぼした。残留交渉の過程で提示に譲歩はあったが「感情の部分がどうしても元に戻らなかった」と話した。

 入団会見は23日で調整中。「ファンの皆さんとチームメートに“杉内は18にふさわしい”と思われるように。そして言われるようにしたい」。すっきりとした気持ちで晴れの日を迎える。

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2011年12月20日のニュース