岩隈ツインズかアスレチックス有力に 15日極秘渡米

[ 2011年12月16日 06:00 ]

成田空港に飾られたクリスマスツリーの前を通り、出発ゲートに向かう岩隈

 海外FA権を行使して大リーグ挑戦を目指す楽天・岩隈久志投手(30)が15日、成田空港からロサンゼルスに向けて極秘渡米した。

 現段階で岩隈獲得に積極的な球団は、ツインズと昨オフに独占交渉権を得ながら交渉が決裂したアスレチックスの2球団とみられる。ア軍は経費削減のため、今季開幕投手を務めて12勝を挙げたケーヒルをダイヤモンドバックスにトレードで放出。その上、16勝のゴンザレスも他球団からトレードのオファーが複数あり、残留するかどうかは微妙で、投手層は薄い。ツ軍は今季2桁勝利を挙げた投手が1人もおらず、パバーノ、リリアーノら実績ある投手は成績が安定しない。岩隈とともに、中日を自由契約となったチェンの獲得にも動いている状況だ。

 ただ、今後はダルビッシュ獲得に失敗した球団が、新たな先発投手の補強に動き、ツ軍やア軍を上回る条件を岩隈側に提示する可能性もある。それだけに「年内に決まればいいですけど、いろんな話を聞いてじっくり考えたい。今まではそこまで興味を持ってくれなかった球団の名前が出てくるかもしれない。不安もありますが、ドラフトを待つようなドキドキ感もあります」。渡米期間は決まっておらず、米国滞在は予想以上に長期に及ぶ可能性もある。トレーニング道具を持参し、メジャー仕様の体をつくりながら吉報を待つ。

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2011年12月16日のニュース