岩瀬4億5000万円でサイン!350セーブにも色気

[ 2011年12月14日 06:00 ]

4億5000万円で更改し笑顔で会見する中日の岩瀬

 中日の岩瀬仁紀投手(37)が13日、名古屋市中区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4年契約の最終年となる来季年俸を2000万円アップの4億5000万円で更改した。自身4年ぶり増額は、日ハムのダルビッシュがメジャー挑戦した場合に初めて球界最高額となる可能性が濃厚。中継ぎを経験するなど苦しんだ左腕は、来季こそ守護神を全うする覚悟を見せた。

 ふだんは控えめな岩瀬がプライドをのぞかせた。「抑えは1人というのが自分の考え。こだわりが強くなかったらできない」。4年ぶりアップとなる2000万円増の4億5000万円でサインした左腕は、4年契約の最終年となる来季もストッパーの座を守り続けることを宣言した。

 序盤は苦しんだ。「ある場所を痛めていて治るまでに時間がかかった」。負傷を隠して登板を続け、失点を重ねた。7月1日の巨人戦(東京ドーム)では浅尾と登板の順番を交代する屈辱を味わい、日本シリーズ第6戦でも8回に中継ぎとしてマウンドに上がった。

 復調したオールスター後は、最終的には13年連続50試合以上登板と7年連続30セーブを達成。前人未到の通算300セーブにも乗せた。37セーブに加え、防御率1・48は06年以来となる1点台。「そこ(防御率)はこだわっていました。ここ数年衰えたと言われたのがそこかなあと思っていたので」と胸を張った。

 来季も数字との戦いは続く。54試合に登板すれば史上6人目となる通算800試合登板に達し、37セーブを挙げれば350セーブで自身の持つ球界最多をさらに更新する。1年間、9回を任せられれば十分に可能。ふだんは数字に無関心な背番号13も「背伸びすればできる。後半までにしっかり投げていないといけない」と色気を見せた。

 衰えは感じない。「確かにスピードは落ちたけど、それをほかの部分でカバーできたから、この数字が残った」。来季も例年通り1月から鳥取市のワールドウイングジムで始動する予定。万全での状態で2月キャンプに乗り込み、ごっそり入れ替わる首脳陣へ守護神死守をアピールする。

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2011年12月14日のニュース