トレードで若手外野手獲得…松井 ア軍に居場所なし

[ 2011年12月11日 06:00 ]

 松井の居場所がどんどんなくなる。アスレチックスは9日(日本時間10日)、ダイヤモンドバックスとの2対3のトレード成立を発表。今季の開幕投手トレバー・ケーヒル(23)、左の中継ぎエースのクレイグ・ブレスロー(31)の両投手を放出。交換要員で若手有望株の投手と外野手を獲得し、若手育成と経費削減を進める。FAとなっている松井と再契約する可能性は、さらに低くなった。

 ケーヒルは今季12勝のア軍の若きエース。今年4月には17年まで契約を延長したばかりだ。ブレスローもチームトップタイの67試合に登板した中継ぎの柱。両投手の放出は経費削減とともに、勝利より育成中心にシフトすることを意味した。

 前日まで行われたウインターミーティングで、ビリー・ビーンGMは「FA選手には全くオファーを出さないかも。若手に切り替えないといけないかもしれない」と言及。14年以降の本拠地のサンノゼ移転を見据えたチーム改革で、松井は現時点でほぼ外れていると考えざるを得ない。

 若手選手への手本として、ア軍から松井に再契約のオファーが出る可能性はゼロではない。しかしチームの現状は、「優勝のために戦う」という松井の信念には程遠い。ヤンキース時代の恩師ドン・マッティングリー監督率いるドジャースが、既に外野手兼代打として松井にオファーする方針を固めている。移籍が避けられない状況に、より拍車が掛かってきた。

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2011年12月11日のニュース