“幼い頃から原監督ファン”杉内、生ラブコールに感動

[ 2011年12月9日 06:00 ]

巨人との交渉を終え、笑顔を見せるソフトバンク・杉内

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言している杉内が8日、都内のホテルで巨人と初交渉を行った。交渉途中には原監督からも電話で「ラブコール」を受けるサプライズも。「凄くいい評価を頂きました。光栄なことです」と喜びを隠せなかった。

 1時間半以上に及んだ巨人との初交渉。一通りの野球の話を終え、雑談へと話が変わるときだった。原沢球団代表兼GMが指揮官へ連絡。「悔いのない決断を」との言葉をもらった杉内は「WBC以来の会話でしたので、僕自身も凄く緊張しましたし、うれしく思いました」と感激しきりだった。無理もない。幼いころから大の巨人ファン。特に好きだったのが、他でもない原監督だった。小学校時代は打撃フォームをまねて遊んだ。この日の直電はわずか2、3分だったが「緊張して“はい”“分かりました”しか言っていません」と手に汗をにじませた。

 条件面では4年総額20億円の提示を受けたとみられる。同席した酒井辰馬弁護士は「この上ない内容を頂いたと思っております」とした。この日は背番号の提示は受けなかったが、巨人側は最大の評価としてエースナンバー「18」を用意している。プロ入りから10年間背負ってきた47は、巨人では左腕・山口の番号。杉内も「それを取って、とは思ってもいない」とこだわりはない。

 懸念を示していた家族3人の都心での生活についても「全面的にバックアップすると言っていただいた」と、不安は解消されたようだ。次回交渉には酒井弁護士のみが出席予定。「双方に失礼がないようになるべく早くしたいと思いますが…」と結論には時間を要する見込み。近日中にはソフトバンクとの残留交渉に臨むが、巨人の、そして原監督の熱い思いはしっかりと受け取った。

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2011年12月9日のニュース