中島交渉権獲得はヤンキース 内野の控えとして期待

[ 2011年12月9日 06:00 ]

中島裕之の交渉権を獲得し、日本人報道人に囲まれるヤンキース、ブライアン・キャッシュマンGM

 中島を落札したのは伝統球団だった。大リーグ機構は7日(日本時間8日)、ヤンキースがポスティング・システム(入札制度)を利用して大リーグ移籍を目指していた西武・中島裕之内野手(29)との独占交渉権を獲得したと発表した。落札額は250万ドル(約1億9500万円)。ジーター、ロドリゲスら総額8200万ドル(約64億円)の内野レギュラーは全て埋まっているため、スーパーユーティリティー選手としての期待がかかる。

 入札制度を嫌っていたはずのブライアン・キャッシュマンGMは、日米球界に衝撃を与える中島落札に「私は人を驚かせるのが好きだ」と笑顔を見せた。落札額は約1億9500万円。独占交渉権を得たことに「内野手を必要とする球団は多い。まさか落札できるとは」としてやったりの表情だった。

 ヤ軍は内野にスター選手がそろうため、中島をバックアップ要員として位置づけている。遊撃は通算3088安打のジーター、三塁は通算629本塁打のロドリゲス、二塁には今季118打点のカノがいる。3選手とも最低でも2年後の13年まで契約がある。ただ、ジーターは37歳で今季は右ふくらはぎ痛で離脱。36歳ロドリゲスも最近4年間は故障に悩まされ続けており、今季控えの内野手だったヌネスは112試合に出場するなど、内野のバックアップ要員はチームにとって重要なポジションでもある。さらに来季は休養目的で2選手に加えて一塁のテシェイラもDHで起用する機会が増える方向でヤ軍・ジラルディ監督は「レギュラーではないが先発する機会はある」と期待を寄せた。

 ヤ軍が中島入札に動いた背景には中島の代理人ゲンスキー氏の存在が大きい。ヤ軍のエース、サバシアも顧客で球団首脳らとは親密な仲。同代理人の売り込みを受けたヤ軍は、映像などをチェックして広角に打ち分けられる高い打撃技術や勝負強さなどに着眼。キャッシュマンGMは「内野、特に二遊間を守れる選手を探すのは難しい。守備だけでなくバットさばきもいい。魅力的な選手」と中島を評価した。

 世界一に27度輝いているヤ軍からの入札に中島は「伝統ある球団から入札を受けて感謝している。これからは代理人に任せるが、どんな評価をしていただけるか楽しみ」と球団を通じて前向きなコメントを発表。今後は最大30日間の交渉に入る。契約は2年総額400万ドル(約3億1200万円)前後からの攻防になりそうだが、中島のメジャーへの思いは強く入団に支障はない。年内にもヤンキース・中島が誕生する。

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