新井サンタ“生涯復興支援”約束!冠大会の創設も計画

[ 2011年12月5日 06:00 ]

フラガールのリードでフラダンスを踊る新井会長(中央)ら選手たち

 新井サンタが生涯サポート!日本プロ野球選手会は4日、「ベースボール・クリスマス2011INいわき」を福島県いわき市のいわきグリーンスタジアムで開催した。10球団の現役選手、OB、審判員らが一体となって企画したイベントには、小、中学校の少年野球約150チームを中心に約5000人が参加。選手会会長でもある阪神・新井貴浩内野手(34)は今後も継続して復興支援を行っていくことを約束し、野球大会「新井杯」を創設するプランも披露した。

 元気に走り回る無邪気な姿、屈託のない笑顔に勇気をもらった。多くの言葉は必要ない。新井は子供たちとのキャッチボールで心と心を通い合わせ、じかに触れ合うことでしか分からない被災者の思いを肌で感じた。

 「大変な中で子供たちの笑顔、純粋さ、けなげに頑張っている姿を見て心を打たれました。正直、どういう表情をしてくれるのかなと不安はあったけど、いい笑顔を見せてくれたのでよかった」

 合言葉は「FOR OUR KIDS(子供たちのために)」。新井は10メートル走で転倒して苦笑いし、フラダンスの指導を受けると「いい経験をさせてもらった」と話した。貴重な時間を過ごす中で、あらためて思った。自分に何ができるのか。東日本大震災発生から、そのテーマに真剣に向き合ってきたからこそ、元気な姿を見て何よりうれしかった。開幕前には、選手会会長としてセ・パ両リーグ同時開幕のために東奔西走。実現にこぎつけた。個人としては公式戦で1本塁打ごとに10万円、1打点ごとに5万円を寄付すると決めた。今季17本塁打、93打点で635万円を寄付。ただ、一時的なもので終わらせては意味がない。

 「1年、2年ではなく継続してやっていこうということ。今後も選手会でいいアイデアを出し合って、個人的にも継続してやっていきたい」

 「生涯復興支援」を誓った新井。来オフ以降には、被災地で少年野球大会「新井杯」の開催プランも検討している。来季も自身の成績に応じた義援金を送ることも決めた。「自分は野球しかできない。できる限りのことをやりたい」。選手会会長としても、来年以降のベースボールクリスマスを今年と同様に東北地方で開催できるよう調整している。今後も、さまざまな立場から復興の手助けをしていくつもりだ。

 ▼日本プロ野球選手会・松原徹事務局長(震災の影響で)今年は無理かと思っていたのですけれど、地元の方が中心となってやってくれた。いわき市でできたことに意味があります。

 ▼横浜・新沼 今年は東北地方を元気にしようとやってきた。これからもずっとやっていきたい。

 ▼ソフトバンク・長谷川 やっていて楽しかった。いわき市で開催されてよかったです。

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2011年12月5日のニュース