原監督 村田獲り直接出馬!「必要ならば当然。私の義務」

[ 2011年12月3日 06:00 ]

納会ゴルフのプレー中、雨宿りしながら山岸均球団取締役(中央)と話す原監督。その横で沢村は陰に隠れてカメラにピース

 巨人の原辰徳監督(53)が3日、横浜からフリーエージェント(FA)宣言した村田修一内野手(30)との第1回交渉に直接出馬する可能性が出てきた。FA交渉解禁日となった2日、原沢敦球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM=55)が村田本人に獲得の意思を直接伝えて交渉日を設定した。原監督はソフトバンクからFA宣言した杉内俊哉投手(31)との交渉にも出馬する意向。来季3年ぶりV奪回に向けた大型補強へ、指揮官自ら大物2人を口説き落とす。

【FA宣言選手】

 FA交渉解禁日に即動いた。原沢GMは午前中、村田に電話で獲得の意思を表明。交渉日を3日に設定した。となれば原監督の出番だ。神奈川県内のゴルフ場で行われた球団納会ゴルフ後、交渉への直接出馬の可能性を「義務」と表現した。

 「必要であるならば。当然チームのためということならば、自分が動くことは全く苦ではありませんね。むしろチームのためにそれが必要ならば、私の義務だと思っていますね」

 3年ぶりV奪回へ、どうしても欲しい村田の存在。横浜DeNAとの残留交渉もあって解禁即日交渉こそならなかったが、指揮官は直接出馬という誠意で訴える。静岡県熱海市内での球団納会で原沢GMは「今すぐに出馬していただこうというふうには考えていない」としたが、原監督は過去にも06年オフ、日本ハムからFAした小笠原獲得の際に秋季キャンプ先の宮崎から緊急帰京して第1回交渉に同席している。05年オフも豊田、野口との第1回FA交渉の席に直接電話をかけて獲得への熱い思いを伝えた生電話で口説き落とした実績もあるだけに、第1回交渉となる3日に同席する可能性は高い。

 原監督は、前日参入が承認された横浜DeNAについても言及。「新しい球団は脅威」と警戒しながらも「セ・リーグを盛り上げるというところで、その中で関東の3チームがね。西のチームに対して東がこのところ元気がないから。そういう高め合うチームであってほしい」と話した。ここ2シーズンは中日に優勝を譲っていることから、巨人、ヤクルト、横浜DeNAの「関東連合」で、リーグをさらに盛り上げていこうと共闘を呼び掛けた。ただ、FA補強に関して横浜DeNAとは村田をはじめ、ソフトバンク・杉内と争奪戦の様相を呈している。共闘宣言も補強に関しては話は別だ。原沢GMは「他球団を意識してやっていくことではないでしょう」とルールにのっとって、4年連続最下位に沈むチームの4番獲りに全力を尽くす。

続きを表示

2011年12月3日のニュース