黒田 移籍へ加速…緊縮財政で年俸3分の1に

[ 2011年12月3日 06:00 ]

 ドジャースからFAとなった黒田博樹投手(36)のド軍残留の可能性が低くなった。球団売却へ向け緊縮財政が求められるド軍のオファーは黒田の今季年俸約1200万ドル(約9億3600万円)から3分の1程度となる見込みで、黒田も他球団移籍の可能性が高まっていることを認めた。すでに米10球団が獲得に乗り出しており、近日中に契約オファーも届く。古巣・広島への復帰も含めた移籍決断の時は迫っている。

 黒田は今年7月もトレード移籍が浮上した際、ド軍への愛着から残留を選んだ。今オフ、FAとなっても、大リーグならド軍残留が既定路線とみられてきた。しかし、現在の状況について、黒田は「メジャーに残る場合はドジャース以外の選択肢が明らかに広がっている」と語った。

 ド軍の財政事情が他球団へ目を向けざるを得ない状況をつくり出した。現在、球団売却に向け大リーグ機構の監視下にあり、補強費は制限されている。年俸総額も今季から2000万ドル(約15億6000万円)削減する方針で、ネド・コレッティGMも「黒田を可能なら呼び戻したいが、資金があるかどうか…」と話す。ド軍からのオファーは年俸400万ドル(約3億1200万円)前後と予想される。今季年俸約1200万ドルの実に3分の1程度で、関係者は「(ド軍から)ウルトラCでもない限り厳しい」と残留には悲観的な見方だ。

 その状況が他球団の黒田獲り参戦に拍車をかける。すでに10球団が獲得に興味を示しており、5日(日本時間6日)から始まるウインターミーティングで条件提示がなされる。ヤンキース、レッドソックス、エンゼルスと資金力のある球団に加え、ド軍と同地区であるナ・リーグ西地区のダイヤモンドバックスなども参戦する。関係者は「今年200イニングを投げているし、今季の年俸を超えるのは確実」と1500万ドル(約11億7000万円)前後まで高騰すると予想する。

 黒田は「(広島)カープも熱心に誘ってくれ、誠意を見せてくれている」と語った。日本復帰か米国か――。いずれにせよ、流れは移籍へ加速している。

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