ソフトバンク敗れる…日本勢の大会5連覇ならず

[ 2011年11月29日 23:20 ]

3回、2死二塁で遊直に倒れ顔をしかめるソフトバンク・内川

 野球のアジア・シリーズ最終日は29日、台湾の台中で決勝を行い、日本シリーズを制したソフトバンクが韓国シリーズ覇者のサムスンに3―5で敗れ、初優勝はならなかった。2008年以来3年ぶりに開催された第5回大会で、日本勢が初めて優勝を逃した。サムスンは3度目の出場で韓国勢に初の優勝をもたらした。

 ソフトバンクは27日のパース(オーストラリア)戦で先発し、2回無失点だった岩崎が中1日で先発。27日は欠場した川崎が「1番・遊撃」で先発に戻り、1次リーグ3試合で計7打点と好調の内川が3番に座った。

 ソフトバンクは1回、四球で出塁した本多が盗塁と内川の右邪飛で三塁に進み、松田の左翼線二塁打で1点を先制した。「最後の最後なので、一打席一打席悔いのないようにしたい」と高めの直球を左翼線にはじき返した。松田は甘く入った球を逃さずに捉え「思い切っていって良かった」と話した。

 だが5回に、サムスンの丁亨植に1死満塁で逆転の2点タイムリーを打たれるなど、一挙5点を失った。先発の岩崎は、安打と死球、四球で1死満塁とピンチを広げ。丁亨植に甘い変化球を中前にはじき返され、逆転の2点適時打。さらに3番の朴錫ミンには高めに抜けた変化球を左越え二塁打とされ、マウンドを降りた。救援した陽耀勲も2点を失った。6回にも満塁とされたが、併殺で、無失点で切り抜けた。

 6、7回は、ともに無得点。8回裏、ソフトバンクは川崎、本多、内川の3連打で無死満塁とし、松田は併殺に倒れたが、その間に1点。さらに2死三塁で長谷川が中前適時打を放ち3点目。

 だが、その後は追加点を奪えず、3-5で敗退。日本勢の大会5連覇はならなかった。

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