秋山ソフト1位突破!機動力で韓国王者サムスン圧倒

[ 2011年11月27日 06:00 ]

<サムスン・ソフトバンク>5回、長谷川がこの日2つ目の2盗を決める

アジア・シリーズ1次リーグ  ソフトバンク9-0サムスン

(11月26日 台中)
 日本、韓国、台湾、オーストラリアのプロ野球リーグを制した4チームで争うアジアシリーズは26日、台湾の台中で1次リーグ2試合が行われた。ソフトバンクは重盗を含む7盗塁と今季12球団最多180盗塁の機動力でサムスンを9―0と圧倒し、2連勝を飾った。統一が3―2でパースに勝ったため、ソフトバンクの1次リーグ1位での決勝進出が決定。決勝(台中)は、27日の統一―サムスン戦の勝者との間で29日に行われる。

 5回1死一、三塁。今宮の初球に一塁走者・明石がスタートを切った。二塁への送球と同時に三塁走者・長谷川もスタート。「健志(明石)が走るのは予想できた」と準備していた重盗がはまった。

 猛攻の始まりも盗塁だった。2回無死二塁からの先制点にも明石の盗塁が絡んでいた。「セットで(1秒間)静止せず、投げてきたり、難しい部分はあった」と国際試合ならではの戸惑いもあったが、明石の足が06年WBCの韓国代表捕手・陳甲龍(チンガブヨン)を上回った。

 今季、両リーグ最多180盗塁の機動力は十分に警戒されていたが、7盗塁を重ね、9得点の原動力となった。試合後の記者会見では驚いた韓国の報道陣から秋山監督が「韓国の投手の癖が分かっていたのか?」と質問攻めを受けたほどだ。

 指揮官は「シーズン中から盗塁は積極的にやらせてきた。勝たなければいけない試合で勝てた。機動力を使えたのが得点につながったと思う」と余裕の笑みを浮かべて答えた。日本一に上り詰めた野球は、アジアに舞台を移しても死角はない。

 ▼サムスン・落合英二投手コーチ(元中日) ソフトバンクは走る意欲が物凄い。自覚を持って走る。投手の癖を盗むのも早そう。何とか、決勝で会えるようにしたい。

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2011年11月27日のニュース