古木 野球仕様の体に 古巣編成部長「ブランクの中でしっかり練習」と評価

[ 2011年11月25日 07:07 ]

シート打撃の2打席目で元ヤクルト・吉川から左前打を放つ古木

12球団合同トライアウト

(11月24日 ほっと神戸)
 09年限りでオリックスを退団し、一時は総合格闘家に転身していた古木克明外野手(31)が2年ぶりに受験。7打席立ったシート打撃では1安打を記録し、球界復帰を強力にアピールした。

 09年にトライアウトを2度受験も声が掛からず、総合格闘家に転身。プロのリングで2試合を経験したが、日増しに強くなる球界への気持ちを抑えられなかったという。

 5月から野球の練習を始め、千葉県の市民球団かずさマジックにも参加。格闘家時代は76キロまで絞った体を、野球仕様の90キロに鍛え直してきた。

 現役時代を知るオリックス・長村裕之編成部長は「肩もつくり、ノックを見てもブランクの中でしっかり練習してきたと感じた。一生懸命さは伝わりました」と評価。

 第2回トライアウトも受験予定で「最後まで諦めない。別の仕事に就くにしても野球に携わり、伝えたい」。2年間止まっていた古木の時計が、再び時を刻み始めた。 

 ◆古木 克明(ふるき・かつあき)1980年(昭55)11月10日、三重県生まれの31歳。豊田大谷から98年ドラフト1位で横浜へ入団。07年オフにトレードでオリックスに移籍し、09年オフに戦力外通告を受けた。03年には規定打席未到達ながら22本塁打するなどプロ通算537試合で打率.247、58本塁打、150打点。1メートル82、90キロ。右投げ左打ち。

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