光星・北条 大会史上初の逆転サヨナラ満塁弾

[ 2011年11月25日 06:00 ]

<光星学院・神村学園>延長10回1死満塁、左越えにサヨナラ満塁本塁打を放つ光星学院・北条

第42回明治神宮大会高校の部準々決勝 光星学院11―8神村学園

(11月24日 神宮)
 明治神宮大会高校、大学の部の準々決勝がそれぞれ2試合行われた。高校の部では今夏の甲子園準優勝校の光星学院が、延長10回に北条史也内野手(2年)の大会史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打で初出場の神村学園を下し、北照とともに4強に進出。大学の部では単独最多5度目の制覇を狙う明大が19―0で福山大に圧勝。愛知学院大とともに4強入りした。

 これ以上ない劇的な幕切れだった。タイブレーク方式の延長10回。7―8の1死満塁から、北条が大会史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、4強に進んだ。

 「打った瞬間に行ったと思いました。投手の球に集中して打てた」
 殊勲の4番打者は胸を張った。劇的な一撃の伏線は4点リードの8回の守備。遊撃の自らの失策から4失点。それだけに「回ってきたら自分で決めるつもりでした」と意地の一打を強調した。

 今夏の甲子園では「5番・遊撃」として準優勝に貢献。新チームではプロ注目のスラッガー田村を抑え4番を任された。それでも「本来は田村が4番。自分は力まず自分の打撃をするだけです」と謙虚に話す。目標とする選手はOBで同じ遊撃手の巨人・坂本。「ユーチューブで映像を見たりして内角のさばき方とか、崩されても芯に当てるところなどを参考にしています」という。大阪出身だが、金沢総監督に「坂本みたいに育てたる」と誘われ青森に行くことを決意した「坂本2世」。自らのバットで、夏になしえなかった全国の頂点をつかみ取る。

 ◆北条 史也(ほうじょう・ふみや)1994年(平6)7月29日、大阪府生まれの17歳。小学4年時に浜寺ボーイズで野球を始める。ポジションは捕手。中学ではオール狭山に所属。3年で遊撃手に転向した。光星学院では1年春からベンチ入り。今夏の甲子園では5番・遊撃として準優勝に貢献した。1メートル77、73キロ。右投げ右打ち。

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2011年11月25日のニュース