どうなるDeNA 巨人が方針転換となれば状況一変

[ 2011年11月24日 06:29 ]

就任会見をする白石新オーナー

 巨人の白石興二郎新オーナー(65)が23日、東京都内のホテルで就任会見を行った。その中で、渡辺恒雄球団会長(85)が賛成の意見を打ち出していた交流サイト運営大手のディー・エヌ・エー社(DeNA)の球界参入について態度を保留。横浜球団の買収について軌道修正ともとれる姿勢を打ち出した。

 先月28日には球団譲渡にオーナー会議での全会一致を求めた楽天に対して、巨人の桃井恒和前オーナー兼球団社長(現球団社長)が「議長球団が前段階でああいうことを言うのはルール違反。非常に腹が立っている」と反論。球団として参入に好意的な姿勢をとってきた。

 白石オーナーは、渡辺球団会長と対立した清武英利前球団代表の解任に伴う人事で就任した。その経緯を考えれば、渡辺球団会長の意見が賛成から中立寄りに動いた可能性は高い。実際、今月9日以降は横浜球団の売却について公の発言を行っていない。

 楽天が反対の立場を取るパ・リーグと違い、セ・リーグは30日の臨時理事会で賛成の意見で統一すると思われた。巨人が方針転換となれば、状況は一変する。

 12月1日の議決でも賛成、反対ではない棄権という可能性もある。そうなれば、DeNAは4分の3以上で可決となる参入承認が得られない事態に迫られる。ここにきて巨人がカギを握る存在となってきた。

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2011年11月24日のニュース