DeNA参入軌道修正?賛成派・巨人一転の態度保留

[ 2011年11月24日 06:00 ]

就任会見をする白石新オーナー

 巨人の白石興二郎新オーナー(65)が23日、東京都内のホテルで就任会見を行った。その中で、渡辺恒雄球団会長(85)が賛成の意見を打ち出していた交流サイト運営大手のディー・エヌ・エー社(DeNA)の球界参入について態度を保留。横浜球団の買収について軌道修正ともとれる姿勢を打ち出した。

 これまで賛成派と思われた巨人のスタンスが変われば、12月1日の臨時実行委員会とオーナー会議で行う承認の可否に大きな影響を及ぼしそうだ。

 巨人の球団運営について雄弁だった白石新オーナーが言葉をのみ込んだ。横浜買収問題について話が及んだときだ。前日の実行委員会の報告を原沢敦球団代表兼GMから受けたと話した上で「状況を分析して、最終的にオーナーとしての判断を示したい」と結論を先送りした。

 これまで渡辺球団会長がDeNAの参入容認を強く打ち出してきた。会見が終わった後、さらに報道陣に囲まれた際にも「新オーナーの考えは」と確認の質問が出たが、立ち位置は同じだった。

 「今この場でお話しすることはありません。今後の状況については原沢君の報告を聞きながら、もちろん渡辺とも意見交換をして最終的にオーナー会議に臨むということになると思います」

 賛成でなく中立かという問いにも「それについてはコメントできません」とした。明らかに、これまでとは方向性が異なっていた。

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2011年11月24日のニュース