佐々岡真司氏分析 己を見失わない杉内が象徴「投手力のホークス」

[ 2011年11月21日 13:15 ]

<ソ・中>7回2死一、二塁、藤井を空振り三振に抑えガッツポーズする杉内

日本シリーズ第7戦 ソフトバンク3―0中日

(11月21日 ヤフーD)
 最後は総合力で押し切った。ソフトバンクが制した日本シリーズの第7戦。スポニチ評論家の佐々岡真司氏(44)は、7回を3安打無失点に抑えた先発左腕・杉内の投球が勝因と指摘した。大一番で冷静に自分の投球を貫く精神力が生んだ最高の投球と分析。あらゆる策を尽くした中日をソフトバンクが全てに上回った結果が、4勝3敗という僅差の日本一だった。
【試合結果】

 機動力を兼ね備えるソフトバンクの強力打線を支えてきたのが投手力だった。シーズン完全Vも先発、リリーフとバランスの取れた投手陣があればこそ。3勝3敗で迎えたシリーズ第7戦に、その投手力が象徴されていた。そんなソフトバンクの強さを見せつけたのが先発・杉内だった。

 大一番で冷静沈着、113球で7回無失点の杉内 日本一がかかった第7戦のマウンド。誰だって気負い、力が入ってしまうものだ。まして後ろに先発の摂津、ホールトンまで含めたリリーフ陣が万全で待機。初回から飛ばしていきたくなる状況で、杉内は立ち上がりから冷静に自分の投球を貫いた。直球は130キロ台後半でも切れがあるから差し込める。右打者の外から入るスライダーで簡単にストライクを稼ぎ、打者が打ちに来るとボール球。追い込んでチェンジアップ、スライダーを意識させ、中日打線に本来のスイングをさせなかった。

 大一番でも己を見失わない精神力。それが如実に表れたのが5回の投球だった。先頭の平田に投手内野安打。無死一塁で走者の動きから何かを感じたのだろう。初球を外に外し、スタートを切っていた一塁走者・平田を挟殺プレーでアウト。周りがしっかり見えている証拠だ。王手をかけた第6戦に負けて迎えた第7戦。私も広島時代の91年の日本シリーズで同じ経験があるが、重圧のかかるマウンドで7回無失点は見事のひと言だ。

 これでシリーズ4勝は全て先発投手に勝ち星がついた。先発投手の出来が勝負を左右するのが日本シリーズ。最後はファルケンボーグの負傷交代の後、森福―摂津とつないで締めた。打線が中日投手陣に苦しむ中で勝ち切れたのは、秋山監督の起用に応えた投手陣が最大の要因だろう。

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